賃貸マンション 年内に3棟竣工
分譲マンション開発を行うアスコット(東京都新宿区)は、賃貸マンションの開発を2004年からスタートさせた。宅配弁当会社の起業から事業をスタートさせた同社の加賀谷慎二社長は異業種で培った新しい感覚を業界に持ち込んでいる。賃貸市場に参入した同氏の戦略を探る。
——分譲マンション開発から賃貸マンションの開発も行うようになった。
加賀谷 2004年から賃貸マンション開発の「海岸プロジェクト」に着手し始めて、不動産流動化事業を本格的にスタートさせました。05年9月に賃貸マンション「MEW」を建設しました。この物件は東京湾に面してお台場方面を一望する都内でも希少なハーバービューを誇る芝浦のベイエリアに位置しています。天井高は最低でも3mと余裕がある上、天井高5mのメゾネットタイプから約90㎡のルーフバルコニーを擁するプレミアムタイプまで11タイプと豊富なデザイナーズマンションとなっています。
——賃料や入居状況は。
加賀谷 周辺類似物件に比べて10%前後高い賃料単価で賃貸しています。竣工3ヶ月前からリーシング(客付け)を開始し、2ヶ月間強で全ての住戸の契約が確定しました。
——御社の賃貸物件の強みは。
加賀谷 やはり28棟の分譲マンション開発で培った質の高い物件開発力でしょう。第一号の「MEW」や現在建設中の4棟においても外部の設計士やインテリアデザイナーと組んで開発を行いました。
——賃貸市場に乗り出してきた狙いは。
加賀谷 分譲だけにこだわる必要はないと考えています。特に最近はマンション開発が活発化しており、立地に応じて多くの選択肢を持つことの常用性が増しているのです。弊社が手がけた芝浦の物件でも近くに大手デベロッパーが手掛けた高層マンションが建っています。その環境の中で分譲マンションを弊社が建てても競争に勝つのは難しいでしょう。芝浦という立地で賃貸マンションだからこそ競争力を持たせることができているのです。
——資金調達はどうしているのか。
加賀谷 05年9月にクリードとともにデザイン性、企画性に優れた賃貸マンションを主な投資対象とするファンドを組成しました。そこに第1号案件の「MEW」を組みいれています。今後もファンドからの資金を生かした物件開発を行っていきます。
——加賀谷社長は異業種から不動産業界に入ってきたが、そのことは御社の社風にも現れているのか。
加賀谷 大学時代に弁当の宅配事業で会社を起こしたのが私のビジネスのスタートです。しかし、その当時から地図に残る仕事である不動産事業を手掛けたいという思いがありました。宅配弁当事業の会社が起動に乗ったところで、アスコットを立ち上げました。弊社のスタッフもデベロッパー出身者はいません。その分斬新な発想で、なおかつ住む人の感覚に近い開発ができていると考えています。
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